2020年3月2日

リノベーションに適した物件探しのポイント

修繕や内装をキレイにするリフォームが出来る物件は多いですが、理想の家をつくるリノベーションとなると、リノベーション出来る範囲や満足度は物件によって変わります。

特に、建物は表面的な部分では分からないことも多く、一概に築年数だけでも判断出来ないため、物件探しに難しさを感じるかもしれません。

リノベーションに適した物件を探す際には、下記の6つのポイントを意識してみましょう。

リンベーションが出来る構造か?

間取りを変えるなど、オーダーメイドで大胆な工事が出来ることが魅力のリノベーションですが、建物の構造によっては、大胆な工事が出来ない場合があります。

例えば、5階までの低層マンションに多い、壁で建物を支えている『壁式構造』のマンションでは、構造に影響する壁を取り壊すことが出来ないので、大胆に間取りを変えるリノベーションに向いていません。

一方、6階建て以上の高層マンションに多い、柱と梁で建物を支えている『ラーメン構造』のマンションであれば、間仕切り壁を撤去しても建物に影響がないため、フルリノベーションに適していて、リノベーションの自由度が高い構造と言えます。

オーダーメイドで家づくりをすることを考えるなら、壁式構造ではなく、自由度の高いラーメン構造の物件を探しましょう。

マンションの規約を確認

構造面で問題が無い場合でも、マンションの規約上、リノベーションに制限がある物件もあります。

水回りの位置を変えてはいけなかったり、給湯器のサイズや種類が決まっていたりする物件があります。また、キッチンや手洗器を増やしてはいけない物件もあります。セカンド洗面所の設置や、ミニキッチンの設置を考えている場合には、希望通りのリノベーションが出来ません。

マンションの規約を事前に確認して、リノベーション出来る範囲や制限と理想の家を比較検討しておきましょう。

耐震性の確認

建物は、建築基準法に基づいて耐震基準が定められています。現在の耐震基準は、昭和56年に見直され適用された基準ですが、それ以前の建物は改定前の旧耐震基準で建てられているので、築浅の建物に比べ耐震性が低い可能性があります。

戸建ての場合は、築年数を基準に耐震診断や耐震補強を行った履歴があるかを確認しましょう。マンションの場合は、個人的に耐震リフォームを行うことが出来ないので、今までの地震で影響を受けていないか、どんな耐震構造や免振構造が採用されているかを調べておくことが出来ます。

上下水道・ガスの配管の位置を確認

マンションの場合は、上下階の部屋に繋がっている上下水道やガスの配管を確認することは大切です。見えない部分が詰まっていたり、劣化したりして不具合が起きていないかを確認してもらいましょう。

また、簡単に移動できないことが多く、リノベーションによって水回りの位置を変える際には、配管を通すために床を上げるなど、他の部屋にも影響してしまうことがあります。配管の位置によっては、壁付けのキッチンを対面キッチンやアイランドキッチンに移動出来ない場合もあります。換気扇のダクトも関係します。配管の位置によって、リノベーションが出来る範囲や、工事の方法が変わり、費用にも影響するので、確認しましょう。

共用スペースの確認

個人でリノベーション出来る、家の中以外の確認も重要です。例えば、建物の共用スペースとなるロビーや廊下、ポスト、エレベーターも確認しましょう。必要な設備があるか、位置は使いやすいか、管理や掃除が行き届いているかの確認が重要です。

さらに、階数によっては、エレベーターの広さや廊下の広さによって、リノベーションで使いたい設備機器が入らない場合や、工事に手間がかかってしまう場合があります。大きな天板のキッチンが入らないというケースはよくあります。クレーンを使って窓から資材を入れるところもあれば、タワーマンションの上の方の階であれば、クレーンも使えず諦めるしかない場合もあります。

今後の生活を送るうえでの住みやすさと、工事の際の搬入のことなどリノベーション時のことも考えて、共用スペースを確認しましょう。

物件購入費用とリノベーション費用の予算バランス

物件探しに必死になっていると、いつの間にか予算を超えてしまっているということがあります。特に、何軒も見てきたうえで、やっとお気に入りの物件が見つかると、予算オーバーでもヨシとしてしまうこともあるかもしれません。そのうえで、リノベーション費用がかかるだけでなく、工事をしてみると問題が多く、予想以上にリノベーション費用がかかって、最終的に全体で大きく予算オーバーしてしまうなんてこともあります。

物件の購入費用だけでなく、リノベーション費用も常に意識して、トータルで考えるようにしましょう。物件を安く抑え、満足できるリノベーションを行ううえでおススメなのは、築20年以上のマンションです。築浅の物件は、設備が古くないためいじるのは勿体ないですし、資産価値も定価していません。それに対し、築20年以上の物件は、面積あたりの単価が新築時のおよそ半分になるといわれています。

築20年以上の物件を探し、購入費用を抑えることで、自分好みの家に出来るリノベーションに費用をあてることが出来ます。

以上の点に加え、物件の探し方の点で特に重要なポイントがあります。それは、誰に探してもらうか、という点です。上記で取り上げたポイントの多くは、表面的には確認出来なかったり、専門の知識が無ければ判断し辛かったりする部分です。そのため、物件について詳しいだけでなく、リノベーションについても詳しい会社から物件を紹介してもらうことがベストです。

物件探しからリノベーションまで『ワンストップでサポート』してもらうことが、後悔しない物件探しから、満足のいくリノベーションにつなげる重要なポイントです。

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