片付いたキレイな家にしたい、掃除が楽な整った家にしたい、と望んでいるものの、なかなか思い通りに片付かないという方は少なくありません。片付け上手な方が使っているアイテムや方法を真似することで、片付け上手になったという方もいらっしゃいますが、思い通りに片付かないという方は案外、問題は家そのものや、収納場所が原因かもしれません。
片付け上手になるために、まず家を見直してみるのはいかがでしょうか?家から考える収納上手になる方法をご紹介いたします。
片付け上手の家は、片付けやすい仕組みがある家でもあります。特に重要なのは、収納スペースがあることと、そのスペースがどこにあるかということです。見落としがちな大事な収納場所を見直してみましょう。
リビングで、DVDや読書を楽しんだり、勉強や宿題をしたり、テレビを見ながらストレッチをしたりするという方は多いのではないでしょうか?家族の集まる、日中長時間過ごす場所として、家の中でも一番日の当たる、明るく快適な場所にリビングを設けているお宅は多く、リビングを様々な用途に使っているはずです。しかし、DVDや本、勉強道具、ストレッチ用のマットなどの収納場所は各個室や納戸など、それぞれ違う場所というケースは少なくありません。リビングで毎日のように使うことが多いのに、収納できる場所がなく、常にダイニングテーブルに出しっ放しになっていたり、部屋の隅に置きっぱなしになっていたりして片づかない、散らかってしまっていることが、片付かない家を作り出しているかもしれません。収納する場所があること、そしてその場所が近くにあって面倒ではないことは重要です。
意外と見落とされがちですが、リビングに収納場所を作っておくと便利で、片付け上手な家への近道になります。掃除もリビングから始めるという方も多いので、掃除道具がリビングにあるとすぐに掃除を始められ家事導線も良くなるというメリットがあります。リビング収納は、『使いたい物がすぐそこにある』を実現させてくれるのです。
リビング収納というとシステム収納や家具を購入して収納できるものを置くというケースは少なくありませんが、それでは片付け上手の家を目指しているのに収納のために、またひとつ物が増える、通路が妨げられることになりかねません。そのため、おすすめはリフォームやリノベーションで、リビングに収納スペースを設けることです。寝室に衣類を収納するウォークインクローゼットを設けるように、リビングにも家事や家族が使う道具や本、書類などを収納するためのクローゼットを間取りの中に組み込んでリノベーションするのです。
体ごと入れる広さの収納スペースがリビングにあれば、大物から小物までまとめて収納できるので、物によってリビング内のあちこちに収納する必要もなく、片付けやすくなります。また、収納場所が一か所にまとまることで、家族全員が片付けの場所を把握できるので、場所が分からず片付かない、家事シェア出来ないという問題が無くなり、自然に片付けやすい家になるというメリットもあります。
リノベーションの際に取り入れたいリビング収納ですが、実際にどのように、どんな場所に設けると便利なのでしょうか?リノベでリビング収納を設ける際のヒントをご紹介したいと思います。
リビング収納の場所としておすすめなのは、テレビを設置する壁の裏側、テレビ裏収納です。多くの場合テレビを設置する壁や置き場所の背面は、部屋の中で窓が無い壁を選びます。そのため、収納を設けても窓が塞がるという心配がありません。
リノベーションで間取りを考える場合も、マンションなどでは特に窓の位置は変えられません。そのため、まずは窓の場所からリビングの場所、そして家具の配置の仕方を考えたうえで、テレビを置く場所を決めましょう。その壁を、必要な収納スペース分手前にもってくるようにするのです。収納内には通路と棚を設けて、テレビの両脇に出入口を設けることで、テレビの壁を中心に回遊できる収納部屋ができます。壁面一面が収納になるため、リビング収納によって部屋のカタチが変わったり、家具が増えたりすることも防げます。
中には、テレビ裏収納を広めにとって収納兼書斎や勉強部屋として使っているお宅も少なくありません。
リビングには収納のためのスペースを確保するのか難しいと思う場合はどうでしょうか?そのような場合は、平面ではなく立体で空間を考えてみると良いかもしれません。リビングの一部分を小上がりにして、下部を収納にして本やDVDを片付けたり、こたつ布団やマットなどの季節の物を片付けたりしているという方は少なくありません。
もっと高さをとって大物が収納できるようにして、上部をロフトのようにしてキッズスペースや趣味部屋にしている方もいらっしゃいます。家族が顔を合わせられる場所でもあり、すぐにくつろげるというリビング内だからこそ、収納を設けると同時に、あえて幅広い用途に使えるようにすることが出来るかもしれません。
片付け上手になるためには、片付けやすい仕組みがある家、リビング内に収納がしっかりとれている家にすることが近道になるかもしれません。リビング内で片付かないもの、散らかっているものを見直してみましょう。それぞれの置き場所はどこでしょうか?リビング内にまとめて収納できるスペース、部屋があれば片付けやすいかもしれません。特に、テレビ裏収納は使いやすいことや、部屋のインテリアに影響せずにスッキリ片付くのでおすすめです。スキップフロアを活用することも出来るかもしれません。
リノベーションをしたから、片付けるように頑張るのではなく、片付けやすい家を意識した間取りにリノベーションすることで、自然と片付けられる家を目指しましょう。