ゴールデンウィークなのに、どこにも出かけられない、家でやれることも限られていると感じているのであれば、それはチャンスかもしれません。外出しづらい今だからこそ、家族が休みで家に居る今だからこそ、家について考えてみるのはいかがでしょうか?
家に居るというチャンスを活かして、どんなことに注目できるか考えてみましょう。
コロナ禍で、おうち時間を快適に過ごすこと、楽しむことが注目されがちですが、器となる家そのものの状態を良くしておくことも重要です。家にいる時間をまず、そのために使ってみましょう。
家族が休みで家に揃っているというだけでなく、家から出かけない、家に今いるのであれば、その家について今一度見直すチャンスです。断捨離など、家の中の持ち物を見直して整理した方は多いですが、案外、家そのものは見直していないという方は多いのではないでしょうか?
外壁などの外回り、壁や床といった内装材、水回り設備など、部分ごとにチェック項目を前もって作って、家族で手分けして確認してみるのはいかがでしょうか?改めて、細かく見てみると劣化や破損している部分に気づいたりもします。酷くなる前に対処できることもあれば、リフォームやリノベーション計画を立てるきっかけになることもあります。おうち時間を、今の家の状況を知るための時間に使ってみましょう。
家に関しては、そこに住む人だけでなく、離れて暮らす家族や親戚も関係している場合があります。今後、誰が暮らしていくか、2世帯にする可能性、リフォームやリノベーションの時期など、個人やひと家族では決められないこともあります。今は、コロナ禍で遠方に住む親戚が集まり合ったり、実家に帰ったりできないかもしれません。しかし、ネットを使うならリモート会議で落ち着いた環境で話し合うことが出来るかもしれません。
今までは、足を運んで会いに行っていたため、家の様子を口頭でしか伝えることが出来なかったかもしれませんが、タブレットやノートパソコンでネットを通して会話することで、家の中を動き回って実際に見せながら話すこともでき、より具体的に家の状況を伝えることが可能です。むしろ、リモートだからこそ伝えやすい、話合いやすい環境となり、この機会がチャンスになるかもしれません。
では、外出できないこのタイミングを活用して、実際にどこをチェックしたり、どんなことを話し合ったりすれば良いのでしょうか?
すぐに訪れる梅雨や夏の暑さに備えた家になっているか、今一度再確認してみましょう。コロナ禍での2回目の梅雨や夏を経験することになるので、家での生活が長くなる時期に、どれだけ湿度に悩まされるのか、暑さに対処するために使うエアコンで電気代がかかるのか、ある程度想定できます。去年の生活を振り返りつつ、リフォームすることで節電しつつ快適に過ごせないか検討することが出来ます。
まずは、内装材の劣化状況を確認してみましょう。内装材のリフォーム時期であれば、調湿効果のある珪藻土の壁や無垢フローリングに内装を変えることを検討できるかもしれません。自然素材を使うことで、高温多湿になることを防げ、梅雨の湿度も夏の暑さの中でも快適な家になります。また、断熱材を入れることや、複層ガラスの窓に交換することも検討できるかもしれません。
家の中を換気良くするために、換気システムを取り入れることや、間取りを大きく変えるリノベーションを計画することも出来ます。家族で自由に意見を交換して、より快適な家を目指してみましょう。
今必要なリフォームやリノベーションに目を向けて綿密な話し合いを行うことも出来ますが、ゴールデンウィークなどの大型連休を利用して、数十年分の家のリフォーム・リノベーション計画を立てるのもおすすめです。
家族と家に関するこれからの年表を作ってみても良いかもしれません。家族の年齢、学校や仕事、行事などからライフプランを立て、その中に築年数を踏まえて家に関する事も含めましょう。水回り設備の耐用年数、15~20年から、大まかなリフォーム時期を出したり、外壁塗装の時期、給湯機の取替え時期を出したりして年表に記入します。家の中を見て回りチェックした内装材の劣化具合や、設備、家電の買い直し時期なども加えましょう。
家族のライフプランに家のことも合わせた年表を作ることで、いつお金がかかるのか、どの時期にリフォームやリノベーションをすればお得なのかが分かり、大まかな予算を立てリノベーション貯金の計画を立てることの役に立ちます。
年表作りのために家族で、外壁や設備機器を見てまわって、状態を把握しておくことは、家を大事に使う意識づけにもなりますし、リフォームやリノベーションへの意識も高まります。
外出できないこと、旅行や遊びに行けないことばかりを意識するとネガティブな気持ちになってしまうかもしれませんが、この時期を家のことを見直せるチャンスと考えてみましょう。家族で集まって家の状況を確認したり、リモートで親戚と家について話し合ったりすることも出来るかもしれません。今年の梅雨や夏を快適に乗り切る家づくりを考えることもできますし、数十年先までのライフプラン、家のリフォーム・リノベーション計画を立てる時間も取り分けられるかもしれません。
外出できず家にいる、この時期だからこそ積極的に活用して、今一度家のことを見直してみましょう。