おうち時間を求められる中で、夏休みも始まり、家族全員が家に居る時間が長くなっているのではないでしょうか?家族の絆を強める時間も必要な反面、あまりにも、家にいる時間が長くなると、プライベートな時間を楽しみたいと思う方も増えています。そもそも、家に自分の居場所がない、落ち着ける空間がない、という方もいます。ひとり暮らしで、自分の家なのに落ち着かないという方もいらっしゃいます。
家を居心地の良い場所にするためには、家族とはいえ良い距離感を保てる空間や、安心できる居場所が必要です。そこで、今回は自分のお気に入りの居場所をリノベーションによってどのように手に入れることが出来るかについてご紹介したいと思います。
自分の居場所を感じられる空間とはどのような所なのでしょうか?心地良い居場所を、実際にリノベーションによって手に入れた方からヒントをもらいましょう。
プライベート空間を設けるにあたって、多くの方が広さではなく、その空間の充実度を重視しています。
例えば、読書が好きな方は6畳の広い個室よりも、お気に入りのソファが置ける窓辺の1畳ほどの空間の方が、居心地が良いと感じるかもしれません。また、バイクや車をいじることが好きな方には、フローリングの洋室よりも、ガレージに作業台を設けたり、土間のインナーテラスを設けたりして、部品を置いても汚しても気にならないスペースの方が、心から楽しめる空間になるかもしれません。
広々した何もない空間が癒されるという方もいれば、秘密基地のような狭くて好きなものに囲まれた空間が落ち着くという方もいらっしゃいます。自分にとって居心地の良い空間のサイズは、人によって様々です。広さを確保するのではなく、充実した空間になるよう中身重視で自分の居場所作りをしましょう。
プライベート空間を作るというと、家族や数人で暮らしている家に当てはめるかもしれませんが、ひとり暮らしの場合でも、お気に入りの居心地の良い場所を家の中に設けておくことは、おうち時間を楽しく過ごしたり、愛着のわく家にしたりする点で効果的です。
自分らしさを楽しめる趣味の部屋を作ることが出来るかもしれません。また、中にはトイレやお風呂で長時間過ごすという方もいらっしゃいます。自分にとって居心地が良いと思う空間を、リノベーションによってさらに充実させることも出来ます。トイレを少し広くして棚を設けたり、デスクを設けたりしている方もいます。お風呂時間を充実させるために、テレビやオーディオを設置したり、照明にこだわったりすることも出来ます。
自分だけの居場所を求めても、実際にスペースを確保することは難しいと感じる方も少なくありません。どのように、居場所を確保すれば良いのでしょうか?
家族それぞれの個室を作ろうとすると、各部屋の面積がとれず、断念したというケースは少なくありません。その場合は、自分の居場所として分けたいスペースを考えるだけでなく、共有で使える部分はないかも検討してみましょう。
例えば、各個室にクローゼットをそれぞれ設けるよりも、家族でひとつのウォークインクローゼットを設ける方が、居場所を広くすることができ、しかも家事導線もスムーズに、クローゼットとしても広く使うことが出来るかもしれません。また、家族で共有の本棚を設けたり、勉強用や仕事用のデスクは共有で使ったりして、その分、趣味の部屋を個別に確保することが出来るかもしれません。
何を一人のスペースで行いたいか、何は共有で使っても問題ないかを具体的に家族で検討することで、無駄なスペースを作らずに、プライベートも確保された間取りにすることができます。
それぞれのスペースを確保する際に、単純に床面積だけを考えないようにしましょう。平面だけでなく、立体的に空間をみてみましょう。
空間の高さを活かして、ひとつの部屋でも、ロフトを設けることで2つのスペースを確保することが可能です。壁やドアが無くても、目線の高さが違うだけで視界に入らない分、自分だけの居場所を確保することが出来ます。下のスペースを子ども部屋として使い、上のスペースを読書スペースや、畳を敷いて昼寝スペースにしている方も少なくありません。
上下両方を居場所として使わなくても、片方を収納スペースにすることも出来ます。空間を立体的にとらえることで、デッドスペースを最大限に活かした家づくりが可能です。
おうち時間を過ごす中で、自分の居場所がない、居心地の良い空間がないと感じているのであれば、リノベーションによってお気に入りの居場所を作ってみましょう。単純に広いスペースを確保しようとするのではなく、自分にとって落ち着くサイズや、充実した中身の空間を考えること、既に長い時間を過ごしている場所をさらに充実させることによって、お気に入りの居場所を作ることが出来るかもしれません。家族共有で使える部分を設けたり、高さを活かしたりすることで、実際に空間を確保することも出来ます。
何人で暮らしているかに関係なく、リノベーションによってお気に入りの居場所を家の中に作ってみましょう。