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『しっくい』は時代遅れ?こだわる家こそ『漆喰』を使うってホント?!

投稿日:2020年6月20日

漆喰(しっくい)と聞くと、どんなイメージがあるでしょうか?昔の家、お城の壁、和室、といった感じでしょうか?古い感じを思い浮かべる方は少なくありません。漆喰とはどんな素材なのでしょうか?漆喰を使うのは時代遅れなのでしょうか?

1. 漆喰って何?

実は、漆喰は今でも人気の壁素材です。漆喰が昔も今も壁材として使われているのは、やはりそれだけ魅力があるからです。漆喰とはどんな素材なのでしょうか?

■漆喰ってどんな素材?

漆喰とは塗り壁の材料のことで、主原料に消石灰(水酸化カルシウム)が使われ、つなぎや弾力性を持たせるために、海藻のりや麻すさなどの天然の繊維質のものを加えます。それを水で練って、壁に塗ることで仕上げていきます。厚さは1ミリ以下に仕上げられ、内壁だけでなく、外壁材としても用いられています。

■高温多湿の日本の家にピッタリ!

漆喰壁の表面には実は小さな穴が沢山開いています。その穴を通して、昔のように下地が土壁の場合は、漆喰仕上げにすることで湿度を調整することが出来ます。壁が呼吸するように、多湿になると漆喰壁が湿度を吸い、乾燥してくると湿度を戻してくれるのです。そのため、漆喰壁は「呼吸する壁」や「生きている壁」なんて呼ばれています。高温多湿気候の日本の家には、土と漆喰という自然がもつ調湿効果のある材料を壁に使うことで、年中快適に過ごすことが出来ていました。ビニールクロスに比べると調湿効果が期待できるものの、残念ながら下地が土壁から石膏ボードとなった現在では、昔の漆喰壁と比べ調湿効果が劣るようになりました。

2. こだわる人こそ使いたくなる漆喰!

漆喰のことが分かったとはいえ、現在はビニールクロスを中心に色々な壁の素材があります。その中で漆喰を今でも壁材として使うメリットはあるのでしょうか?

■耐久性・防火性抜群!

現在普及している壁材といえば、ビニールクロスです。価格が安くデザインも豊富なビニールクロスは、リフォームでも人気です。そんなビニールクロスと比較して、漆喰が良いといえる点は耐久性です。お城などの古い建物に使われた漆喰壁が現代でも見られるように、漆喰壁の耐久性は100年とも言われています。

さらに、漆喰壁は建築基準法の中で不燃材料として認められている素材で、耐火性に優れています。主原料である消石灰が無機質の不燃性だからです。漆喰といえば、お城や武家屋敷の壁をイメージされるのはそのためです。不燃性で防火対策として用いられてきたため、守るべきお城の壁として使われてきたからです。ビニールクロスのような化学物質で出来た素材は燃えやすいものが多く、有毒なガスなどが発生しやすいですが、漆喰は防火性によって火の回りが遅く、被害を最小限に抑えられ有害物質の発生も防げます。

■漆喰=和風ではない!?

どんなに機能が良いといっても、デザインを大切にされる方の中には漆喰壁を、選択することを躊躇される方がいらっしゃいます。漆喰といえば、古い、また和風なイメージが強いため、古民家リフォームならともかく、リフォームで新しくする家に、洋風なモダンな家に、わざわざ使いたくない、と思うことがあるようです。しかし、現在の漆喰壁は、デザイン性にも優れています。昔の漆喰壁といえば、フラットで光沢があるのが一般的でしたが、現在は塗り方によって仕上げを変えることが出来ます。例えば、漆喰を塗る際のコテの後を残して凹凸を付けたり、扇状に模様をつけたり、ハケを使って線状に凹凸を付けるハケ引き仕上げたりすることもできます。さらに、コテの角で跡を付けるスパニッシュ仕上げなど、名前からも分かるようにヨーロピアンテイストの仕上げ方もあり、漆喰=和風というイメージではなくなっています。

勿論、漆喰などの塗り壁には職人さんの高い技術が求められます。最近はDIYでも塗れるような漆喰も出ていますが、やはり仕上げの美しさは、職人さんの腕にかかっていると言っても過言ではありません。ですから、リフォームや新築で漆喰壁を選ぶ際には、また仕上げのデザインにこだわるなら、漆喰壁を塗った経験があり、技術の高い職人さんにお願いしましょう。そうすれば、手作業で塗られる漆喰壁は、我が家だけの唯一無二のデザイン壁に仕上げることが出来ます。

■漆喰=白ではない!?

デザイン面では色も気になるのではないでしょうか?漆喰といえば、真っ白をイメージされるかもしれませんが、それは白漆喰で原材料の石灰石の白ベースで顔料が入っていないからです。漆喰にも顔料で着色することは可能なので、実はカラーバリエーションが豊富です。漆喰壁も部屋のテイストに合わせてカラーコーディネートが楽しめます。しかし、シックハウス対策などで自然素材の漆喰壁を選ぶ場合は、顔料によって化学物質が入らないように、顔料も自然素材が用いられているかどうかを確認しましょう。

3. まとめ

消石灰が主原料の漆喰は、土壁が下地だった時代には調湿効果が高い素材として、お城や武家屋敷などの壁として昔から使われてきました。昔から使われてきた材料の中には、新しいものに取って代わられていくものもあります。しかし、漆喰は時代遅れの壁材になったわけではありません。自然素材で耐久性や防火性があり、仕上げ模様も様々な漆喰壁は、現在でも、快適に過ごすことことにこだわるからこそ、またデザインにこだわるからこそ選ばれる壁材として人気です。リフォームの際の壁材の選択肢のひとつとして漆喰を入れてみるのはいかがでしょうか?

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