レトロ

劣化・汚いと見るか、味・レトロと見るかはテイスト次第!?

「こんなボロボロの家、乱雑な部屋!」と言われる一方で、「レトロで味のある家でステキ、遊び心のあるカッコいい部屋!」と、同じ家や部屋なのに、まるで真逆のような意見が出る場合があります。

年齢や好みによっても感じ方は大きく異なりますが、工場のような無機質な雰囲気がカッコいいインダストリアルテイストや、古民家、ミッドセンチュリーなどレトロテイストなコーディネートを目指す方は、せっかくこだわっても見せ方次第で、ただただ汚く、古く感じさせる残念な家になってしまう可能性があります。おしゃれでステキな味のある家、レトロな家にリノベーションするうえで気を付けておきたい点を確認しておきましょう。

古さや雑然さを楽しむテイスト

ご年配の方にとっては懐かしいと思える空間や、作業場を連想させるような空間が、インテリアのテイスト、コーディネートとして人気です。レトロや無機質を楽しむどんなテイストがあるのでしょうか?

■古くなることが美しいテイスト

●ミッドセンチュリー:インテリアや家具のデザインが飛躍した1940~1960年代のアメリカを中心としたデザインを基本にコーディネートするテイストです。古いデザインでありながらも、原色を使ったポップな配色は、日本には無い明るいコーディネートで古さの中に新しさを感じることができ、家具好き達には長年愛されているテイストです。アメリカンレトロなデザインの家具は、80年代の日本のレトロな家の雰囲気ともマッチします。

●古民家テイスト:その名の通り、古民家ならではの、大きな柱で黒や飴色の床材、漆喰などの塗り壁をメインとした内装で仕上げるテイストです。カフェやレストラン、宿泊施設として使われることも増え、外国の方からも人気のテイストとなっています。古民家そのものを利用することだけでなく、マンションであっても幅広の無垢床を張ったり、付梁をしたり、古民家で使われていたドアを取り入れたりして古民家風に仕上げることが出来ます。今後、さらに古くなっていくことこそが美しさを増すテイストです。

■雑然さ無機質さがカッコいいテイスト

●インダストリアル:工業の、産業の、という意味があるインダストリアルなテイストは、工場や建築現場を彷彿させるような内装に仕上げます。土足で作業するような雰囲気を出すため土間を設けることや、作業場らしいペンキで塗った壁やコンクリート打ち放しの壁、電気の配線が見えているような雑然さをカッコよさとして楽しみます。インテリアコーディネートには、実際に工場で使われているようなアルミラックや工具箱を家具として使ったり、工事現場の足場板を棚に使ったりすることが出来ます。

●ブルックリンスタイル:アメリカ合衆国のニューヨーク市にあるブルックリンの、古いレンガ造りのアパートを基盤としたインテリアテイストです。古い町並みの古いデザインを生かすインテリアは、無機質なインダストリアルとは反対に生活感溢れるコーディネートですが、壁のレンガと一見雑然とした配置がカッコよさを引き立てます。

中古・築古がメリットな物件

古さが味となるテイストや、無機質なテイストにするためには、リノベーションの際だけにこだわるよりも、物件選びの早い段階で意識しておくことが重要です。物件選びにどのように関わってくるのでしょうか?

■物件次第でリノベ費用を抑えられる

レトロなテイストや、工場、ショップのような無機質なテイストが好みであれば、物件の年代や用途、デザインに注目することがポイントです。物件によってはリノベーションの費用を抑えることも可能だからです。

例えば、築浅な最新デザインの家からインダストリアルテイストにリノベーションするには、様々な建材やインテリアを揃える必要があり、あえて、壁紙や床材を剥がしたり、天井を崩してスケルトンにしたりする必要があるかもしれません。しかし、元々工場やオフィスとして使われていたような物件を選べば、クロスが張られていないコンクリート打ち放しの壁だったり、配線がむき出しになっていたり、わざわざ手を加えずに、そのまま使える部分が多くあります。築年数の古い物件によっては、既に廃盤になっていて使えないタイルが壁や床に張られており、そのまま使ってレトロな雰囲気を楽しむことも出来るかもしれません。

中古物件を購入してリノベーションする際には、新たに作り出す費用もかかりますが、現在の間取りや内装材を解体したり撤去したりする費用も意外とかかります。その費用がかからず利用できれば、費用を抑えられるだけでなく、好みのテイストの自然な風合いや劣化を楽しむことができます。

しかし、築年数の浅い物件は増えていく一方ですが、古いものや元工場や倉庫、ショップといった特殊な条件の物件は限られており、築古物件は取り壊され今後減っていくとも言えます。レトロ物件として売り出しているマンションや団地、既に内装をスケルトンにしている物件もあるので、意識的に注目しておきましょう。そして、出来るだけ早めに担当者に好みのテイストを明確に伝えておくこと、物件探しの際に、選択肢を狭めないように、住宅だけに絞り込まず、住居として使える倉庫や事務所、ショップといった物件がないか幅広く情報を集めるようにしましょう。

■見えない部分の劣化は味にならない!

家の作りやデザインなど、築年数や建てられた年代別に探すことで、好みの作りやデザインの家を探すことが出来るかもしれませんが、その際には、見た目だけにとらわれないようにしましょう。どんなにデザインが良くても、柱が腐っていたり、シロアリの影響を受けていたり、雨漏りなどがあれば、家そのものが最悪倒壊してしまう場合もあり危険です。また年代によっては、排水管がボロボロだったり、地震に対応できない作りのままになっていたりする場合もあります。

築年数の古い家は、構造面など見えない部分の劣化に注意して、リノベーション前にしっかり調査していなければ、せっかく見える部分を綺麗にオシャレに仕上げても、長く住めるような安心の家を作ることは出来ません。プロに構造や配管の調査、耐震診断などをお願いしましょう。見えない部分の劣化は味でも、おしゃれでもなく、ただただ危険なので注意が必要です。

まとめ

ミッドセンチュリーや古民家といったレトロさやインダストリアルやブルックリンスタイルなどの無機質さが好みの方こそ、中古物件をリノベーションすることにメリットがあります。中古物件の古さや汚れを味として、仕上げすぎられていない空間をカッコよさとしてコーディネートできるからです。そのため、リノベーションの際のプランニングだけでなく、物件選びからお気に入りポイントのある物件を探すように意識しましょう。しかし、物件によっては、構造面が劣化している場合もあるので、プロによる調査を怠らないようにすることも必要です。
物件がもつ歴史や味を生かしつつ自分好みの家に出来るというのは、中古物件をリノベーションする醍醐味と言えるでしょう。


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