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コンクリート リノベーション

コンクリート打ちっ放しの空間にリノベーションするメリット&デメリット

投稿日:2021年8月5日

デザイナーズ住宅や、モダンでおしゃれな部屋の代表とも言えるのが、コンクリート打ちっ放しの外壁や内壁のある家です。賃貸物件でも男女問わず人気を集めています。そんなオシャレな空間を求めて、リノベーションの際に、壁をコンクリート打ちっ放しにしたいと希望される方は少なくありません。

しかし、デザイン性だけを求めると生活が不便になることもあります。コンクリート打ちっ放しの部屋にリノベーションすることには、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

コンクリート打ちっ放しにリノベするメリット&デメリット

マンションなどの鉄筋コンクリート造の家では、リノベーションによって壁や天井をコンクリートむき出しの状態にして、そのまま見せることが出来ます。おしゃれな空間になるとはいえ、何かデメリットはないのでしょうか?

■コンクリート打ちっ放しにリノベするメリット

●丈夫で耐火性に優れている

コンクリートの壁は、クロスや塗り壁、木板といった他の壁材に比べて丈夫というメリットがあります。クロスのように破ける心配もありません。また、耐火性に優れているので、火災になっても燃えるのを防いでくれます。

●コンクリート特有の無機質なおしゃれ空間を楽しめる

コンクリートにしか作り出せない無機質な素材感を楽しめることはメリットの一つと言えます。モダンなテイストや、工業的なインダストリアルテイスト、男前インテリアなどには、コンクリート打ちっ放しが似合います。壁や天井そのものが、インテリアのテイストを形作ってくれるので、内装の仕上げ材やカラーコーディネートをそれほど意識せずとも、テイストがきまりやすくなります。しかも、木やステンレスなど、他の素材ともコーディネートしやすく、コンクリートのグレーの壁は、間接照明によって落ち着いた雰囲気を演出してくれ、照明による光のコーディネートも楽しめます。

■コンクリート打ちっ放しにリノベするデメリット

●暑すぎる・寒すぎる

リノベーションによってコンクリート打ちっ放し空間を作る多くの方法は、鉄筋コンクリート造の建物をスケルトン状態にして、構造部分を見せたままにする方法です。一般的な壁や天井は、コンクリートの構造部分の上に石膏ボードを貼って、クロスや塗装によって仕上げます。仕上げ材によって壁に層ができるため、外気の暑さや寒さの影響を受けにくくなっています。隙間に断熱材を入れることで、さらに断熱性能があがり、外気の影響を最小限にとどめ、室内を快適な気温に保ってくれています。しかし、スケルトン化してむき出しになったコンクリート打ちっ放しの壁は、外気の影響を直接受けるため、夏は暑すぎる、冬は寒すぎる空間を作り出してしまうのです。そのため、室内を快適な温度に保つために、冷暖房を使い光熱費が高くなるというデメリットもあります。

●結露しやすい

断熱性が低くなってしまうことから、結露しやすいという問題も生じてしまいます。結露が原因でカビが生えることさえあります。コンクリートには水分を吸収しやすいという特性もあるので、結露が起こると汚れも吸収し目立ってしまいます。特に外壁をコンクリート打ちっ放しにする場合は、経年劣化により汚れの目立ちやすくなることに注意が必要です。

おしゃれな家はコンクリートをリノベで取り入れる!

デメリットをふまえたうえで、コンクリートの打ちっ放しをリノベーションで取り入れるには、どのような点に意識すると良いのでしょうか?

■結露対策を考えた取り入れ方

コンクリート打ちっ放しの壁は断熱性能が低いことを踏まえるのであれば、外壁と内壁どちらもコンクリートにしてしまうと、室内の温度調整が難しくなってしまいます。どちらか片方にすることで、影響を直接受けないようにしましょう。

また、室内の壁全面ではなくアクセントとして一面だけをコンクリートにすることも出来ます。コンクリートにする壁には、家具を置かないような間取りにすることで、結露からの影響を防ぎ、仮に結露が生じても拭きやすくなります。2階建てやロフトがある家では、コンクリートにする壁面にスリット階段やはしごを設けることで、風通しの良い空間を保ちつつ、おしゃれさも演出できると人気です。

■壁以外でコンクリートを楽しむ

おしゃれな空間を作るとはいえ、デメリットを考えると壁にコンクリート打ちっ放しを取り入れることには抵抗があるという方は、少ない面積に留めておくことが出来るかもしれません。柱や梁の一部だけをコンクリートで見せることが出来ます。

また、設備機器やインテリアに取り入れる方法もおしゃれです。例えば、キッチンや洗面台を造作してカウンター部分をコンクリートで作ることが出来ます。自然素材を使った内装にコンクリートのキッチンや洗面台は、モダンな要素を取り入れる点で効果的です。キッチンとセットでダイニングテーブルをコンクリートで作ることも出来るかもしれません。さらに、インナーテラスや、広めの玄関の土間をコンクリートで仕上げることも出来ます。

まとめ

デザイナーズ住宅を演出する代表的な部材とも言えるのが、コンクリート打ちっ放しの壁です。しかし、おしゃれで耐火性に優れているというメリットがある反面、リノベーションで取り入れることによって断熱性が低く、室内の気温が外気に影響されやすくなることや、結露が生じやすいというデメリットがあります。コンクリート打ちっ放しにリノベするのであれば、風通しの良い面に採用することや、部分的に取り入れること、キッチンや洗面台、土間部分にコンクリートを使うことによって、おしゃれに仕上げながらもデメリットを軽減するようにしましょう。

リノベーションでおしゃれに仕上げることは重要ですが、機能や使い勝手、快適さもしっかり考えたうえでプランニングしていきましょう。

リノベ@計画とは

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