家の中に陽の当たらない暗い部屋はあるでしょうか?暗い部屋は夏の時期は、涼しくて良いかもしれませんが、冬になると寒さを増しますし、日中も常時電気や暖房を付けなければいけず、電気代もかかってしまします。暗いだけでなく湿度が高い部屋であればカビが発生し、場合によっては健康にも影響することさえあります。
暗い部屋問題はリノベーションやリフォームによって解決できるかもしれません。どのように明かりを取り入れることが出来るのか、ヒントをご紹介したいと思います。
暗い部屋を明るくするための一番の方法は、太陽光が入る家にすることです。どのように太陽光が入る家にリノベーションすることが出来るでしょうか?
太陽光が入る部屋にするために、リノベーションで間取りを変えて、リビングなどの、日中過ごす時間が長い部屋を窓際にとりましょう。どの時間のどの位置に光が入ってくるかを確認することで、明るさを確保したい時間に活用する部屋を割り振ることが出来ます。
例えば、寝室やクローゼット、納戸は多くの場合明るさを保っておく必要がないので、陽のあたりにくい場所に配置できるかもしれません。しかし、勉強と寝る場所を同じ子ども部屋にしていた方の中には、コロナ禍で自宅学習になったことから、日中勉強する時間は明るい部屋にしたいと感じておられるかもしれません。そのような場合は、部屋の用途を見直すことも出来ます。勉強スペースをリビングに設けて、寝室だけを取り分けることが出来るかもしれません。また、それぞれの部屋にクローゼットを設けるのではなく、家族全員の洋服を一か所にまとめることで、スペースを最大限に活かし、陽の入る場所に生活スペースをもってくることも出来るかもしれません。
太陽光が入る場所、窓の位置やサイズを見直すということも出来ます。窓はあるけど光が入らないという場合もありますし、ここに窓さえあれば、明るくなるのに!というお宅もあります。少し大きくしたり、高さをあげるだけで明るくなったりする場合もあります。
また、周りの家が近くて陽が入らないお宅もあります。そのような場合は、2階部分を減築して、1階を吹き抜けにし、上部から陽が入るようにしたり、天窓を付けたりすることが出来るかもしれません。
しかし、大きな窓や天窓を設ける場合は明るくなる分、暑くなりすぎるというデメリットもあり、電気代や暖房費は安くなっても冷房代がかかってしまった、という家もあるので注意や対策が必要です。
太陽光が入らない家、特にマンションや、大掛かりな工事をせずに明かりを取り入れたいと思う場合は、どのような方法で明かりを取り入れることが出来るのでしょうか?
戸建てであれば、先で述べた通り、外部までリノベーションすることが可能ですが、外部や躯体部分が共用部分となるマンションでは、窓を移すリノベーションは行えません。しかも、角部屋でなければ、家の内側に明かりが入らない中古物件は少なくありません。
個室が多く間仕切り壁があることで、太陽光が入らない場合は、部屋数を減らして、ワンルーム化することで暗さを解決できます。実際、3LDKなどのファミリータイプの暗い中古マンションでも、1LDKなどにリノベーションすることで明るく広々した家になると、1~2人暮らしに人気になっています。
リノベーションを行っても太陽光によって明るさを取り入れることには、限界があるかもしれません。しかし、暗い部屋を出来るだけ明るく、電気代がかからないようにリノベーションする方法はあります。
間仕切り壁がある場合や、太陽光が入らない部屋には、室内窓やガラスブロック、ステンドグラスを間仕切り壁に設けることによって、隣接する窓のある部屋や電気を付けている部屋からの明かりを取り入れることが出来るかもしれません。
室内窓を設けることで部屋の中が見えることが嫌な方は、足元や身長より高い位置に高窓を設けることで、プライベート空間を保てます。採光のためだけの、はめ込みタイプの窓ではなく、開閉できるタイプにすれば、採風もできて便利です。
また、ドアに採光窓が付いているドアを採用することも明かりを取り入れる点で効果的です。玄関や廊下が暗くなる家では、リビングドアを採光付きにすることで明るさを確保できているお宅は少なくありません。縦スリットガラスや、ドアの上半分がガラスになっているタイプ、すりガラスやクリアガラスなど、種類も様々なので、部屋の用途に合わせて変えることができます。
家の中が暗く生活し辛かったり、電気代がかかったりしている場合は、リノベーションで解決しましょう。太陽光を取り入れるために、間取りを変更して窓際に普段の生活スペースを持ってくることが出来るかもしれません。また、間取りを変更する際には、今の部屋の用途を考え直すことによっても、スペースを有効活用して太陽光が入る家にリノベーション出来ます。窓の位置やサイズを見直すことも効果的です。さらに、躯体部分をリノベーション出来ないマンションでは、部屋数を減らしたり、採光窓や採光付きのドアにしたりすることで明かりを取り入れることが出来ます。