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洋風な家・モダンな家に似合う和空間の作り方とは?

投稿日:2021年11月19日

洋風なテイスト、モダンなテイストに家をリノベーションしたい、コーディネートしたい、と思っている一方で、畳のある部屋や和室、和の雰囲気も捨てがたい、と思われる方は多いのではないでしょうか?だからと言って、和風の家にしたり、和が強調されるようなテイストにしたりはしたくない、と望まれる方は少なくありません。

そこでここでは、洋風な家やモダンな家に似合う和空間の作り方や、和のアイテムを上手に取り入れる方法についてご紹介したいと思います。

1. モダンな和室なら洋風な家にもマッチする!

洋風な家のコーディネートが好みだったとしても、床に座ったり、布団で寝たり、生活様式や部屋の用途は、日本式の方が使いやすいという場合は少なくありません。和の空間を洋風な家に、どのようにマッチさせることが出来るでしょうか?

■モダンな畳とドアで和室をコーディネート

和室の代表的な床材と言えば畳です。そのため、畳のある部屋はどうしても和風感が強くなってしまいます。しかし、畳選びやレイアウト次第で、モダンな雰囲気にしたり、洋風なコーディネートにもマッチさせたりすることが可能です。

例えば、畳に縁があることで、畳が強調されてしまうので、縁なしの物を使うとシンプルな空間になります。また、長方形ではなく正方形の琉球畳を採用したり、畳の目を市松模様になるように配置したりすることでモダンな雰囲気になります。さらに、畳のレイアウトを工夫して、板張りの床の中に、切り抜いたように2帖分だけ畳を敷いたり、斜めに畳を敷いたりする方法で、床にアクセントをつけてモダンテイストにすることも出来ます。

最近は、グリーンや茶の畳だけでなく、黒やグレー、赤などカラーバリエーションも豊富です。アクセントウォールやロールスクリーンやシェード、家具の色などに合わせた畳の色を選ぶことによって、洋空間との統一感を出すことが出来ます。モダンな畳を使えば洋風なコーディネートを壊さないため、和室をあえて個室で設けず、LDKの一角に畳空間を設けてドアのないオープンな空間を間取りに取り入れるケースが人気になっています。

また、和空間にドアや間仕切りを設ける場合でも、和室らしい襖を使うのではなく、シンプルな縦格子デザインの木ドアを使ったり、障子風やすりガラス風のパネルが入ったアルミ枠の間仕切りドアを使ったりすることで、和でありながらも、シャープで無機質なモダンな雰囲気を保つことが可能です。

■和にも洋にも馴染む土間を活用した間取り

和空間と洋空間を土間でつなぐという方法も、違うテイストの部屋でも上手くマッチさせる点で役立ちます。土間は古民家や日本家屋では一般的な空間です。その一方で、インダストリアルテイストやブルックリンスタイルの家でも、土間のインナーテラスを取り入れることが人気になっています。

そのため、土間はそこに置く家具やコーディネート次第で、和にも洋にもなりえます。土間を廊下のように使い、各部屋をつなぐ間取りにして、リビングではインナーテラスのように、和室からは縁側のように使えば、テイストが変わっても統一感があります。また、土間に面した玄関や個室の床を腰がかけられるような高さにすることで、コーディネートは洋風であっても、古民家の軒先や縁側のような使い方が出来て、和の趣を楽しめるかもしれません。

2. 洋風な空間に取り入れるとカッコいい和アイテム

畳の部屋のような和空間以外にも、アイテムを上手に取り入れてコーディネートすることによっても、和の趣を楽しむことが出来ます。どんなアイテムが使えるのでしょうか?

■珪藻土で日本の左官の技を取り入れる!

壁紙を選ぶ際には、和か洋かデザインや色である程度テイストが決まってしまいます。しかし、珪藻土といった塗り壁の場合は、仕上げの塗りパターン次第で空間の雰囲気を変えることが可能です。そのため、同じ珪藻土という材料で仕上げても、和の雰囲気を取り入れたい部分だけ、塗りパターンを変えることが出来ます。

例えば、和を連想させる模様には、専用の木コテを使って横に引きながら模様を付ける『木コテ引き仕上げ』や、櫛引コテや刷毛を使用して細かい横ラインを作る『櫛引仕上げ』や『刷毛引き仕上げ』、扇状の模様を付ける『扇仕上げ』などがあります。日本の左官職人ならではの繊細な技術を感じる壁の仕上げ方という点でも、和の趣を感じさせるアイテムです。

反対に、スパニッシュ仕上げやウェーブ仕上げなど、北欧テイストやナチュラルテイストに似合うパターンにすることも出来るので、部屋や空間ごとにパターンを決めて珪藻土などの塗り壁の陰影を楽しんでみましょう。

■日本らしい建材・バンブーのある空間にする

日本らしい建材を洋室に使うことも出来ます。そのひとつが竹です。竹というと、和室を連想してしまうかもしれませんが、部分的に使うことで、洋風な家にもマッチします。しかも竹は、床や壁、天井、間仕切り格子や手すりなど、様々な部分で使えるアイテムです。

洋室のフローリング材に竹を選ぶことも出来ますし、腰壁や天井の一部に竹を張ることも出来ます。また、テーブルやイスなど、家具で取り入れることも出来るかもしれません。ナチュラルな色味が多いので、洋風コーディネートにマッチしながらも、日本らしさを感じさせるアイテムです。

3. まとめ

洋風な家やモダンな家に和室や和空間を取り入れるのはテイストを崩してしまいそうで難しいと感じるかもしれませんが、使うアイテムやレイアウト次第で、洋風な家にもマッチする和空間を作ることが可能です。色やサイズ、敷き方を工夫することで畳のある空間でもモダンにすることが出来ますし、土間を取り入れて和空間と洋空間を違和感なくつなげることも出来ます。また、珪藻土の仕上げパターンや竹などの和建材を部分的に使うことでも、和のアイテムを取り入れることが可能です。

間取りやテイスト、使い勝手にも影響するので、リノベーション工事前、プランニングの段階で、コーディネートについてしっかり計画して、和のテイストや用途を楽しめる家にしましょう!

  

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