コロナ禍で出歩けない日々が続いて辛い思いをした方は少なくありませんが、一方で、家で過ごす楽しみを見出した方も多いのではないでしょうか?コロナ感染者がピーク時よりも減少した今でも、続けておられる方が多いものに、家飲みがあります。家であれば移動の手間も省けますし、気兼ねなく一人で、オンラインで友人と繋がって、これからは家に友人を招いて家飲みを楽しむことが出来ます。
リフォームやリノベーションで自宅を家飲み仕様にすることで、家飲みをさらに楽しみ、充実させることが出来ます。趣味部屋を作るように、家飲みを満喫する空間を作るために、何が出来るでしょうか?
家飲みを楽しむ、満期させるためには、使い勝手の良い間取りや、居心地の良い空間にリノベーションすることが大事です。どのように家飲み仕様にすることが出来るでしょうか?
座ったら出来るだけ動かずに飲みたい、という方は多いのではないでしょうか。そのためには、お酒や水、お湯、料理などが運びやすく、手が届きやすいように導線を短く、シンプルにすることが重要です。
例えば、座っている位置から直線でキッチンに行けるような配置を心掛けましょう。キッチンの天板に繋がるようにダイニングテーブルを作ることが出来るかもしれません。お酒の瓶やサーバーを置くとテーブルやカウンターがいっぱいになってしまうことが無いように、余裕のある奥行きのカウンターにすることや、テーブルの近くに棚を設けて、置く位置を決めておきましょう。テーブルやカウンターの下、座る位置の近くの棚にミニ冷蔵庫やワインセラーを置けるように造作するのもおススメです。
さらに、オンライン飲み会をしたくても、パソコンを手元に置くとグラスや料理を置くスペースが狭くなったり、コンセントが手元に無くて延長コードでつながなければならず足元が散らかってしまったりしているというお宅もあります。キッチンカウンターの手元部分にコンセントを設けることや、パソコンを置いても飲みやすい広さを意識して造作しましょう。家族がいるのであれば、背景となる場所も確認しておく必要があります。オンライン飲み会をしている間、家族がいつも通り過ごせないような導線にならないように配置を心掛けましょう。オンライン飲み会を行いやすい場所は、リモートワークやリモート会議にも適した場所になるはずです。LDKの一角で、壁を背にできる空間を選ぶと良いかもしれません。
また、飲みながら横になりたいと思っても、電気を消すために立ってスイッチのところまで行くのが面倒という方は少なくありません。タイマー付きの照明や調光付きにしておけば、飲みながら横になっても気にならない明るさにすることもできますし、電気の消し忘れも防げます。
友人を招いてもてなすことが好きな方であれば、お店気分で飲める間取りにすることがおススメです。対面キッチンにしてカウンター席で飲んだり、キッチンカウンターとは別に、ハイカウンターとミニキッチンを設けてホームバーを作ったりすることも出来るかもしれません。ホームバーは、1~2帖程の空間があれば作ることが出来るかもしれません。オーダーメイドキッチンや造作家具で、ビールサーバーやワインセラーをカウンターに内蔵して、本格的なお酒コーナーを設けて楽しむことも出来ます。
また、居酒屋のカウンターの様に、キッチンの対面に小上がりの和室を設けて、お客様には座卓のカウンターで飲んでもらうことも出来ます。座ったままでキッチンから直接、料理やお酒を渡すことが出来て便利です。小上がりの和室を設けていれば、大人数でテーブルを囲んで畳の上に座ることも出来ますし、小上がりの前にテーブルを置いて畳に腰掛けたり、畳の上に寝っ転がったり、布団を敷いて客間として泊まってもらうなど、幅広い用途で使えるというメリットもあります。
間取りだけでなく、見た目などの雰囲気も大事です。家飲みを楽しむインテリアコーディネート術をご紹介したいと思います。
バーの雰囲気を高めるために、ハイカウンターとハイチェアを置くだけでなく、その一角の壁をブルックリンスタイルのようなコーディネートでレンガ調にすることで、路地裏のひっそりと佇むバーの雰囲気を作ることが出来ます。落ち着いた大人の雰囲気を作るために、カウンターやチェアをダーク色でまとめ、カウンター上部には、ペンダントライトや調光付きのダウンライトを設置することで、いっそうバーのようなムードを楽しめます。
天井にスピーカーを内蔵して音楽を流したり、一部の壁を白にして家具を置かないようにしておけば、プロジェクターで映画を楽しんだりしながら飲むことも出来ます。
飲んでいない時にお酒やグラスを飾る場所も作っておきましょう。食器棚に収納することも出来ますが、お酒専用の飾り棚を設けて見せる収納を楽しむことも出来ます。バーカウンターの背面にオープン棚を設けて飾ることも出来ますし、カウンターの奥行きを長めにして瓶を集めて置けるようにすることも出来ます。また、壁にニッチを設けることで、場所をとらずに収納することも可能です。
観音開きの扉を付け、サイドに収納できるようにした家飲み専用パントリーを設けることもできます。普段は隠して空間をスッキリとさせ、扉を開けオープンにしたときだけ、バーのような空間に変わる仕組みにすることも出来るかもしれません。
リフォームやリノベーションによって、家飲みを楽しんでおられる方が、さらに楽しみ、満喫できるようにすることが出来ます。飲み始めたら出来るだけ動かなくていいように、導線や配置を考えて対面キッチンにすることや、カウンターの幅を広く、長くすること、造作棚や家具を設けミニ冷蔵庫やサーバーを内蔵にすることが出来るかもしれません。また、お店のような対面カウンターや畳の小上がり、壁をレンガ調にしてホームバーを作ること、家飲み専用の収納スペースを作ることも出来ます。
オンラインでも、友人を招いても楽しく快適な、家飲み仕様の家にリノベーションしてみてはいかがでしょうか?