インテリアにこだわっている方、コーディネートを楽しんでいる方の中には、家具や照明が好きで、ビンテージ家具を集めたり、模様替えを楽しんだりしている方が多くいらっしゃいます。中古物件を購入して、リノベーションして住む際にも、今持っている家具に合わせた家にしたり、好みのテイストやデザインの家具に合わせて内装材を考えたりしたいと思っておられるかもしれません。
リノベーションをする場合、好みの間取りに出来るとはいえ、物件次第で大好きな家具や照明をいっそう楽しんだり、好みに合わせたリノベーションがしやすくなったりします。では、家具や照明好きな方にピッタリなリノベーション向き物件とはどのような物件なのでしょうか?また、どんな点を意識してリノベーションすれば、大好きな家具や照明を活かした間取りやデザインにすることが出来るのでしょうか?ご紹介したいと思います。
家具・照明好きな方がリノベーション向きの物件を探す際には、どんな点を確認して探すと良いか、ポイントをご紹介します。
家具好きな方の中には、ビンテージ物を大事にされている方は少なくありません。used家具やアンティーク家具などの多くは無垢などの天然素材が使われおり、リペアしながら、良い状態を保っていくために、家具を置く環境が重要になります。家具の種類によっては、強い日差しがあたることで日焼けしてしまい色が変色してしまったり、温度差が大きい場所や、湿度が高い場所では、木部分が反ったりカビが発生してしまったりします。
リノベーションによって、調湿できる空間に整えたり、室内の温度を一定に保てるようにしたりすることは出来ますが、物件そのものが、良い環境にあれば必要以上にリノベーション費用をかけずにすみます。どこに家具を置いても問題なく、日差しが強くなる西日が入らないか、湿度が高くて、カビの跡やカビ臭さを感じないか、確認しておきましょう。
また、間取りを変えられるとはいえ、マンションなど窓の位置が変えられない物件では、窓の数や大きさ、位置の確認も重要です。窓から明るい自然の光が入ることも重要ですが、家具好きの方の多くは、家具が置ける広い壁が多い方が配置しやすいと感じています。さらに、家具の高さによっては、腰窓の高さが家具にかかってしまい開閉し辛かったり、カーテンが取り付けにくくなったりします。物件の内覧をしながら、大まかに理想の間取りを考え、ドアと窓の位置を考えた時に、家具を置けるスペースが取れるか、家具が置きやすい壁があるかを確認しておきましょう。
個人のリノベーションではどうすることも出来ない、共用部分も確認しておくことは重要です。水回りの設備機器などは、パーツを搬入して家の中で組み立てて配置するので、比較的大きなものでも問題ないですが、家具の中には、大きいうえに分解できないまま搬入しなければいけないものもあります。リノベーション工事後に家具を搬入するので、室内はもちろん、共用部分も運び入れるサイズが限られてしまいます。家具に合わせてデザインした家でも、そもそもメインの家具が入らないとなると残念です。
今後も家具を購入して運ぶことがあるので、エレベーターの有無やサイズ、廊下の幅や玄関幅などを確認しておくことは重要です。場合によっては、費用はかかりますが窓から入れることも出来るので、その際の窓の位置やベランダの広さなども確認しておきましょう。
また、ペンダントライトや高さのあるフロアライトが好きな方の場合は、天井の高さを確認しておくことも大切です。ペンダントライトをバランス良く配置するためには、ある程度の高さがあって垂れ下がる方がおしゃれですし、大きな傘のライトは下すぎると圧迫感があり邪魔になります。また、高さのあるフロアライトの場合は、天井にぶつかってしまうと見栄えが良くありません。マンションの場合は、スケルトン天井にしても、建物の構造部分に影響するので、上げられる高さに限りがあります。お気に入りの照明をバランス良く、最も見栄え良く飾れるような天井の高さの物件を選びましょう。
リノベーション向きの物件が見つかったなら、次は実際にリノベーションプランを考えなければいけません。物件の良さを活かして、家具や照明を楽しむために、どんな点を意識してリノベーションすると良いのでしょうか?
リノベーションの際に、照明とコンセントの配置もプランニングすることを忘れないようにしましょう。照明好きで、様々な照明を楽しみたい、今後家具の模様替えに合わせて照明の位置を変えるかもしれない、という方であれば、電源を固定せずに、ライティングレールを設けて、照明を増やしたり、位置を動かせたりできるようにしておきましょう。
また、コンセントを多めに設けておくことも重要です。天井や壁から電源をとる以外にも、デスクライトやフロアライト、ブラケットライトなどコンセントから電源をとれる照明器具も多くあります。家電など普段使いするものでコンセントが埋まってしまっていると、コンセントが使えず、延長コードを使うなど見栄えも悪くなってしまいます。
さらに、デスクを置く場所や寝室のベッドやサイドテーブルの近くなどは、コンセントの高さを家具の高さに合わせて高めにすることで、コードが目立たず便利に使えます。コンセントの数だけでなく、高さにもこだわってプランニングしましょう。照明好きであれば、スイッチの種類やコンセントプレートのデザインや素材にもこだわってコーディネートするのもおススメです。
照明と同様、リノベーションの図面に家具の配置も考えて入れておくことは重要です。特に大きな家具の場合は、導線やインテリアコーディネートにも影響します。平面図上では問題なく入っていても、ドアの開閉の邪魔になったり、窓の高さにかぶっていたりする場合もあるので、立体的に確認しておくことが重要です。
リノベーション時に、家具が無い場合でも、理想のサイズ、必要な家具の量を過程して図面に配置してもらうようにしましょう。家具や照明好きであれば、収納内部以外には、造り付けの家具などを設けず、自由にレイアウト出来るように空間を広めにとっておくことがおススメです。
また、フローリングやクロスなど、面積の広い部分の内装材の色も慎重に選びましょう。家具とコーディネートしやすいように、好みのテイストで色をまとめておくことを意識しておくことで、ちぐはぐにならずに済みます。3D画像やパースなど、色のコーディネートも含め立体的に確認できるツールを使って確認しておくなら、イメージしやすくなります。
物件選び次第で、好きな家具や照明をいっそう楽しめる家にリノベーションしやすくなります。家具や照明好きの方であれば、日の入り方や室内の温度や湿度を確認しておくこと、壁の広さや天井の高さ、窓のサイズや位置を確認しておくことがリノベーション向きの物件を探すうえで重要です。リノベーションプランを立てる際には、照明・コンセント計画や家具の配置を図面に入れること、立体的に確認することも忘れずにしましょう。
大好きな家具や照明を満喫して、好きな物に囲まれて暮らせる家にピッタリの中古物件を探してリノベーションしましょう。