マンションで断熱性を上げるためのリノベーション方法とは?

新築マンションの多くは気密性・断熱性が高いものが増えていますが、築30~40年の中古マンションになると、マンションそのものの断熱性が低いという物件は少なくありません。しかし、購入価格の安さ、立地条件の良さなど、中古マンションならではの良さもあります。そのような場合は、リノベーションで断熱性を上げることで、住みやすい家にすることが可能です。

しかし、構造体を個人では扱えず、窓やドアを変えることが出来ないマンションの断熱性を上げることは可能なのだろうか、と思われるかもしれません。そこで今回は、寒くなる季節を前に、マンションでも断熱性をどのように上げるリノベーションを行うことが出来るのか、ご説明したいと思います。

1.マンションの断熱性を上げる方法とは?

戸建てと比べると、規約や共用部分があるマンションでは、リノベーションが行える範囲に制限があるのは事実です。しかし、断熱性を上げることは可能です。

■マンションでも内断熱工法で天井・床・壁の断熱アップ!

建物を断熱する方法で効果的なリノベーションは、断熱材を入れることです。方法としては、断熱材を柱の外側に、建物を覆うように入れる外断熱工法と、柱の間に入れる内断熱工法の2種類があります。

しかし、鉄筋コンクリート造が多い中古マンションで断熱性を上げるために外断熱工法を行うためには、マンション自体の大規模改修が必要となります。しかもマンションの構造部分は共用部分となり個人でのリノベーションを行うことも出来ません。そのため、個人的に断熱性を上げるためには、各部屋で内断熱工法を使ってリノベーションをすることになります。

室内側に木材で下地を作り、断熱材を入れていく方法です。断熱材を天井や床、壁の仕上げ材の内側に入れることで、室内の断熱が可能になります。内断熱の方法には、発泡スチロール状の断熱板をはめ込む『乾式断熱』と、泡状の断熱材を吹き付ける『湿式断熱』があります。湿式断熱の場合は、大型コンプレッサーを使ってホースで圧送するため、トラックを停める場所の確保が必要になることと、8階以上の部屋は、圧送できないという理由から、施工できない部屋もあるので注意が必要です。

■断熱性の高い部屋選びや間取りを意識する!

構造体の内側に断熱材を入れることで、マンションであっても断熱性を上げることは可能ですが、断熱材の厚さ分、室内の面積が狭くなってしまうというデメリットもあります。

そこで、少しでもデメリットを軽減することを考えるのであれば、同じマンション内でも、両隣や上下階に部屋がある中住戸を選ぶことを意識しましょう。風や陽を直接受けやすい部屋や、窓の多い部屋は、断熱性が下がります。しかも、断熱工事をしなければいけない面や窓が増え、リノベーション費用も高くなってしまいます。

もちろん、角部屋や最上階、最下階ならではの、メリットも沢山あるので、自分の暮らしやリノベーションの予算を踏まえたうえで、メリットとデメリットの優先順位を考えて物件選びをしましょう。

また、断熱性の低い家でも、窓と居室の間にインナーテラスを設けたり、玄関からリビングまでの廊下の間に断熱性の高い気密ドアを設けたりするなど、ワンクッションあるだけで、居室内の断熱性を上げることは可能です。断熱を意識したリノベーションを行う際には、断熱材を使うことだけではなく、断熱性が高くなる間取りを意識することも大切です。

2.マンションの窓の断熱性を上げる方法とは?

建物の断熱性を下げる部分といえば、開口部となる窓やドアです。マンションの窓やドアの断熱性を上げるためには、どのようなリノベーションを行えば良いのでしょうか?

■内窓設置で断熱性アップ!

マンションの共用部分となる窓は、個人がリノベーションすることが出来ない部分です。そのため、既存の窓を扱うことは出来ませんが、室内側に内窓と言われる新たな窓を二重に設置することで、窓の断熱性を上げることが可能です。

断熱性の低いアルミサッシの窓でも、内窓に樹脂サッシのものを使うことで、枠の断熱性が上がりますし、色やデザインを室内のテイストに合わせてコーディネートすることも可能になります。

■マンションの管理会社に相談する価値アリ!

基本的には共用部分となる窓に関しては、個人でリノベーションを行うことが出来ませんが、マンションの規模や管理会社によっては、窓ガラスやドアを交換することを許してもらえる場合もあります。許可がおりれば、窓の位置や枠はそのままでもペアガラスに変えることで、窓の断熱性を上げることが可能です。また、玄関ドアを断熱性の高いドアに変えることが出来る場合もあります。

中には、築年数が古く、窓自体の劣化が進んでいるマンションでは、開閉がし辛くなっていて、全戸の窓の交換を検討しているという場合もあります。しかし、全入居者の許可が得られないままになっている場合、申請することで、個人的なリフォームは許可されるところもあります。その場合は、窓枠から丸ごと断熱窓に交換することも可能です。

ガラスや既存の窓そのものを変えることが出来れば、内窓設置による室内側が狭くなるなどのデメリットがなくなります。物件選びの際やリノベーションの際には、基本的には出来ないものの、稀に可能なこともあるので、規約を確認したり、管理会社に直接確認したりする価値はあります。

3. まとめ

戸建てに比べ断熱リノベーションで出来ることに制限があるマンションですが、床や天井、壁の内側に断熱材を入れることや、内窓を設けることによって断熱性を上げることは可能です。また、上下階や両隣に部屋のある中住戸を選ぶことや、断熱を意識した間取りにすることで、断熱性を上げることも出来ますし、マンションによっては、玄関ドアや窓のリフォームが許可される場合もあるので、確認しておくことも大事です。

断熱性が気になる中古マンションであっても、断熱リノベーションを行うことで、快適な暮らしを手に入れましょう。


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