自然素材のリノベーション会社|リノベ@計画

無垢フローリングって普通のフローリングと何が違うの?

投稿日:2020年8月3日

自然素材に特化したリフォームやリノベーションの際に、無垢フローリングという名前を聞いたことがあるかもしれません。一般的に使われる床材も同じようにフローリングと呼ばれ、木を使った床材なのに、何がどう違うのだろうと思われる方も少なくありません。今回は、そんな無垢フローリングが、一般的に使われるフローリングと何が違うのか、どんな魅力があるのかについてご紹介します!

無垢フローリングは木そのもの!

まずは、一般的に使われるフローリングとは何か、無垢フローリングとは何か、違いを確認してみましょう!

■一般的に使われるフローリング材とは?

一般的なフローリング材とは、集成材を利用した物が使われています。薄い木の板を接着剤で何枚も重ね合わせた、人工的に作られた木材が利用されています。材料は木で表面の仕上がりも薄いといえ木が使われているので、日本で木質系の床材という意味のフローリングにあてはまります。勿論、見た目もフローリングと感じる木目のある仕上がりですが、中には、表面に木目のプリントシートを貼り合わせたものもあります。
集成材を使ったフローリングは人工的に工場で作られた材料なので、自然の物と違い色や形などバラつきがなく安定した品質を保てます。そのため、各メーカーが記載するカタログ通りの色と幅のフローリング材を使うことが出来ます。

■無垢フローリングとは?

混じりものが無い「無垢」と呼ばれるフローリングは、その名の通り、丸太から切り出したそのままの木を使ったものです。集成材によるフローリングが断面を見ると重ね合わされていることが分かるのに対し、無垢フローリングは張り合わせられていないので単一の木材で出来ているのが分かります。人工的に作られていないので、ひとつひとつの板に自然素材ならではの表情があり、ひとつとして同じものが無いのが特徴です。
無垢フローリングは、加工の仕方の名称なので、フローリングに使われる木の種類は様々です。針葉樹か広葉樹かで硬さも違えば、木の種類や切り出す部分によって木目や色味も違うので、一般的なフローリング同様、好みのデザインや用途に応じて選ぶことが可能です。

■無垢フローリングの魅力とは?

手がほとんど加えられてないからこそ、その見た目には木目の美しさがあります。集成材のフローリングは、リフォームしたばかりの美しさから、年月を経てキズや汚れが付き悪くなるだけですが、無垢フローリングは、歳月と共にツヤが出て、悪くなるのではなく無垢材ならではの味として経年変化を楽しむことが出来ます。
さらに、自然素材ならではの家を快適に保つ効果も期待できます。それは、無垢材が呼吸することによって室内の湿度を一定に保つ調湿効果です。湿度の高いジメジメ感を防ぎます。
また、集成材を張り合わせる時に使われるような、人体に有害なホルムアルデヒドを含む接着剤を使用していないので、シックハウス症候群を防ぐ、身体に優しい建材です。

無垢だからこその注意点もある!

無垢材の良さを最大限に発揮するためには、施工の際に注意すべき点があります。DIYが流行っている現代だからこそ知っておきたい技術があります。

■DIYでは難しい技術の高さ

DIYを楽しみ、自分で無垢フローリングを張ることも出来ますが、無垢材の施工には注意が必要です。無垢材は呼吸をする材料なので、多少の伸縮を繰り返しています。そのため、無垢材の性質、それぞれの木の種類に応じた木目の方向などを知ったうえで張らなければ、木が割れたり反ってきたりします。無垢材なので隙間があったり経年変化があったりするのはあるのは当たり前ですし、それこそ無垢材の味とも言える部分ですが、知識や技術がないことで、許容範囲以上に反ってしまい隙間や段差が出来てしまうのは別の話です。
無垢フローリングは、自然素材で自由に張りパターンをアレンジできるからこそ、知識や技術が問われるフローリング材とも言えます。しかも、張り方が複雑になればなるほど、技術が無ければ不具合が生じやすくなります。そのため、施工に慣れている大工さんにお願いすることは大事です。

■メンテナンス意識が必要

施工後、住み始めてからも注意していなければいけない点があります。経年変化を楽しめるとはいえ、放っておいて良いというわけではありません。むしろ、キズが付きやすく水に弱いという繊細な無垢材は、一般的なフローリングに比べメンテナンスに気を配っていなければ、味とは言えないほど、すぐに状態が悪くなってしまう可能性があります。
例えば、調湿効果があるとはいえ、防水効果があるわけではないので、濡れてしまった際には、放っておくとシミになったり膨張して反ってきたり、菌が繁殖してしまうかもしれません。そのため、すぐに拭き取り乾燥させることが重要です。さらに、表面を保護するためにオイル塗装などを施す必要もあります。
こういった手間は、デメリットや面倒な点に含まれることもありますが、メンテナンスも含めて、味のある経年変化を楽しみ愛着のわくフローリングとなるのは、無垢フローリングの魅力とも言えます。

まとめ

一般的なフローリングが、木材を人工的に張り合わせた集成材であるのに対し、無垢フローリングは、1本の木から切り出された1枚の板を利用しています。自然素材ならではの、経年変化を楽しめることや調湿効果があるなどの魅力があり、快適に長く住み続けたい空間にしたいと思ってリノベージョンを行う方にはもってこいの床材と言えます。しかしその反面、快適な空間を作り出すために伸縮を繰り返す無垢材は、その性質や種類に応じた特徴を知っていなければ、せっかくの美しさや効果を期待できません。無垢材の良さを最大限に活かすためにも知識や技術のある会社に依頼すること、メンテナンスをすることが重要です。

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