家にいる時間が増え、趣味の映画を楽しんだり、大画面で動画やゲームを楽しんだりしたいという方が、ホームシアターの導入を本格的に考えるというケースが増えています。自宅では特別感のあるホームシアターですが、最近はリノベーションによって身近になってきました。
ホームシアターを作るためには、リフォームでの方法とリノベーションでの方法があります。
リフォームでホームシアターを手に入れるのであれば、今使っていない部屋にスクリーンとプロジェクターを設置してホームシアタールームにリフォームするという方法があります。
照明や音響、スクリーンのサイズにこだわって自分好みの本格的なシアタールームを作るのであれば、リノベーションでシアタールームを設けるのが最適です。勿論、細かくリフォームしてシアタールームに変えることも出来ますが、調光機能のある照明にしたり、スピーカーや配線を壁や天井に埋め込み、見栄えの良い空間にしたりするのであれば、リノベーション時に憧れのシアタールームをプランニングするのがおススメです。
大画面での映像を楽しむ方は、音にもこだわりたくなるものです。そのため、ハイスペックな音響システム導入するかもしれません。その場合、マンションなどの集合住宅であれば特に、周りへの音の配慮を意識しなければいけません。
今ある部屋をリフォームでシアタールームに変える場合は、基本的に内装材が大音量に対応していないので、防音ドアを使うことや床や壁材吸音材を取り入れるなど、防音を意識したリフォームを行いましょう。防音ルームにしておけば、大画面だけではなく音の点でも気兼ねなく楽しむことが出来ます。
ホームシアターは欲しいけど、そのためだけの部屋を作るのは勿体ない、間取り的に難しいと、感じる方は少なくないと思います。そんな方にも、ホームシアターを楽しめるおススメの方法があります。
ホームシアタールームを作らなくても、ホームプロジェクターを好きな部屋に置いてホームシアターを楽しむ方法があります。プライベートシアターではなく、家族の集まるリビングで楽しむリビングシアターや寝室で寝ながら映像を楽しむホームシアターは人気です。あえてテレビを置かず、プロジェクターだけを使っているという家も増えています。
その際、机や床にプロジェクターを置いて投影する事もできますが、人が通ると影が出来て見えないというデメリットがありますし、置き場所も確保しなければいけません。そのため、おすすめは天井に設置する方法です。この場合、天井の構造によっては補強が必要になったり、照明器具との兼ね合いを調整したりする必要があるので、リフォーム会社に依頼して設置してもらうことでスムーズに行えます。
特に、配線を見せないようにしたい場合は、天井裏や梁に沿って隠すなどの工事が必要となります。クロスの張り替えリフォームやリノベーションの際に、プロジェクターの設置を行うと見栄えよくスムーズに工事が出来ます。
ロールスクリーンを設置して投影するのが一般的ですが、最近は壁に直接投影する方法も人気です。その場合は、白く凹凸の無い広く大きな壁が必要となります。現在、クロスに色や柄がある場合は、投影するサイズを確認したうえで、壁を白いクロスや白く塗装するなどのリフォームを行いましょう。アイボリーなど白に近い色でも投影は出来ますが、鮮明に見るためには真っ白がベストです。周りが暗ければさらに鮮明に見えるので、カーテンを遮光カーテンにするなど、周りの環境も意識してください。
壁の他にもプロジェクターを使う場合に意識しなければいけない点として、照明があります。天井にプロジェクターを設置する場合には、その前にペンダントグライトがあると、邪魔になり綺麗に投影できません。照明の位置を動かしたり、埋め込み型のダウンライトに変えたり、ホームプロジェクターを念頭においた照明のプランニングが必要となります。さらに、天井をリフォームする際に、スピーカーを天井に埋め込めば、臨場感あふれる音を楽しむことが出来るかもしれません。
自宅でも大画面の映像を楽しめるホームシアターは、リノベーションによって本格的なプライベートシアタールームを作ったり、ちょっとしたリフォームでリビングシアターや寝室をシアタールームに替えたりすることが出来ます。どちらの場合にも、近隣や他の部屋への音の配慮が必要です。防音工事や照明、投影する壁の確保などを考えると、ホームシアターを導入したいと考えているならリノベーション時や内装のリフォーム時にプランにいれておくことがおススメです。リノベーションやリフォームで憧れのホームシアターを手に入れましょう!