コロナ禍にあって、外食をせずに自炊する方や、家族団らんが増えた方、飲み会を自粛して家飲みをする方が増えたのではないでしょうか？今までは、家族の食事の時間がバラバラで気づかなかったこと、外でしか飲むことが無かったから気づかなかったことなど、家族との食事の時間が増えたり、家飲みをし始めたりして家や間取りの問題点に気づいたという方もおられるかもしれません。
家飲み仕様の家にするため、また家を居心地の良い場所にするためにはどうすれば良いのでしょうか？
家族団らんを楽しむため、家飲みをするにあたって、現在どんな点が問題点や、要望が出てきているでしょうか？まずは、改善点に注目してみましょう。
外食先では、店員を呼べば持ってきてくれるので、家飲みするようになって、キッチンとリビングを行き来する回数が増え、面倒に感じたり距離が遠く感じたりした方は多いようです。特にお酒を飲む方は頻繁に飲み物を作りにキッチンや冷蔵庫に行く必要があるかもしれません。LDKがそれぞれ独立した間取りになっている場合は、その度に部屋を出なければいけません。また家族が揃っていても、料理を作ったり、片付けの場所が別々になったり、会話を楽しめない、落ち着かないというデメリットもあります。
コロナ禍以前は、友人や会社の仲間と飲み会を楽しんでおられた方の中には、オンライン飲み会に切り替えたという方も増えています。そのため、家族や一人で食べたり、飲んだり、のんびり過ごすには快適な家でも、オンラインになったことで、問題が出てきたというケースもあるかもしれません。
例えば、オンラインのためのパソコンがある部屋は、仕事部屋でゆっくりできないとか、プライベート空間が無いので自動的に家族も参加型になってしまったり、生活感のある部屋が映り込んでしまったり、また、子供が寝る時間になると声を抑えて会話をしなければいけない、など家の間取りがオンライン飲み会に向いていないなどの問題を感じるかもしれません。
では、家での食事を楽しんだり、居心地よく家飲みをしたりするために、どんな家づくりをすれば良いのでしょうか？
家族団らんがしやすい家、家飲みしやすい家を考えるならLDKが繋がった間取りにしましょう。LDKが繋がっていれば、食べる速度が違っても、キッチンやダイニングテーブル、リビングにいる家族が見えたり、会話を楽しんだり、近くに感じることが出来ます。さらにキッチンを対面型にしておけば、対面カウンターから料理を出したり片付けたり出来るので、導線が短くなりますし、家族も手伝いやすくなります。
また、食事をするのはダイニングテーブルだけど、食事の後にゆっくりする場所、お酒を飲む場所は別にしたいというお宅は、ダイニングキッチンではなく、リビングキッチンの間取りがおススメです。キッチンの近くにダイニングテーブルを配置するものの、対面キッチン前はリビングにするのです。
例えば、キッチン前をカウンターではなく、小上がりの畳スペースを作ってキッチンとつながりをもたせ、座卓でゆっくり飲めるスタイルにすることが出来るかもしれません。特に居酒屋での飲み会が好きな方には、居心地の良い場所になると人気です。また、和室や畳スペースがあることは、今後人を招いて家飲みする際にも、イスやソファのように座る場所が限定されず比較的大人数を招けるというメリットもありますし、昼寝スペースなど、そのまま横になれるという点でもメリットです。
オンライン飲み会におススメなのが、リビング内に２~4畳ほどのスペースのプライベート空間を作ることです。これは、リビングオフィスやユーティリティールームとも呼ばれており、全て壁で覆ってしまうのではなく、室内窓をつけてリビングを見渡せるような空間にするのです。
窓を通して家族の様子を見つつも、オンライン飲み会もプライベート空間で楽しむことが出来ます。窓があるので、カフェカーテンやロールスクリーンを付ければ、視覚的にもシャットダウンすることが可能です。普段は、オープンにしていれば、開放的な空間にできますし、家族を身近に感じることも出来ます。さらに、リビング内に設けることで、寝室や子ども部屋との間に２重に壁ができ防音効果もありますし、食事や飲み物を運ぶうえでも個室と違いキッチンからの導線も短くてすみます。
また、リビングオフィスはオンライン飲み会用に限定されず、書斎としてはもちろんのこと、子供の勉強部屋や、家事室、趣味室など、幅広い用途で使えるため、コロナに関係なく家族全員が自由に使える部屋として便利です。
家族でお酒を飲むのが好き、友人を招いて家飲みを本格的に楽しみたいという方は、バーカウンターを設けて、お酒を楽しむスペースを作ってしまうというのもおススメです。
バーカウンターにお酒を飾っておくことができ、普段の食事に使う食材や飲み物としっかり分けて管理することができます。カウンター近くにコンセントを設けておけば、タブレットやソートパソコンを置いて、オンライン飲み会も、そこで楽しむことも出来るかもしれません。
家にいる時間が増え、家族団らんや家飲みを楽しみたいと望んでおられるのであれば、リノベーションで家の仕様を変えてみるのはいかがでしょうか？LDKをひとつにまとめて、導線を短くすることや、リビング内に室内窓のあるプライベート空間を作ることが出来るかもしれません。また、趣味部屋を設けるように、お酒を楽しむためのホームバーを設けるのも楽しい空間が出来るかもしれません。
コロナ禍で仕方なく家にいる、と思ってしまう家や、今だけ必要な空間を作るのではなく、家だからこそ楽しい、快適だと感じられる家にしたいですね。
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