新築ではなく、中古物件を購入して好みの間取りやインテリアデザインにリノベーションをしてマイホームを持つ方が増えています。物件探しやリノベーションの打ち合わせ、ローン審査、物件によっては耐震診断を行うなど、新築に比べやることが多いと感じるかもしれません。何から始めればいいか分からないと思っている方もいらっしゃいます。
中古物件を購入してリノベーションを行う場合、どんな流れで進めていくとスムーズなのでしょうか?リノベーションのプランはいつから考え始めると良いのでしょうか?
どのような流れでマイホームをもつことが出来るでしょうか?一般的な2つの流れから、スムーズな方と、その理由についてご紹介したいと思います。
中古物件をリノベーションして住む場合、大まかに下記のような2つの流れが考えられます。
●A
不動産会社に依頼:物件探し →物件購入 →リノベーション会社に依頼: リノベーションイメージを立てる → リノベーション打ち合わせ →リノベーション工事 →マイホームでの生活
●B
リノベーション会社に依頼:リノベーションイメージを立てる → 物件探し 同時進行で リノベーション打ち合わせ →物件購入 → リノベーション工事 → マイホームでの生活
Aが不動産会社に依頼して物件探しから始めるのに対し、Bはまずリノベーション会社に依頼してリノベーションのイメージを立てることから始めます。まずは、ベースとなる家を探すことから、と思うかもしれませんが、実はリノベーションについて先に考えておくことが、スムーズにマイホームをもつためのポイントになります。
リノベーションのプランを前もって考えておくことには、下記のようなメリットがあります。
リノベーションによってイメージ通りの家を造るためには、必要な広さの物件を探す必要があります。リノベーションのプランを立てて大まかな間取りの希望を明確にしておけば、必要な広さが見えてきます。リノベーションをすることが分かっているので、中古物件の現在の間取りや部屋の用途、デザインはあまり気にすることなく、家の広さや立地を基準に物件探しが行えるので、選択肢が広がるうえに、リノベーション後の広さや間取りなど、目安となるものがあるので、物件を比較したり絞り込んだりしやすくなります。
また、先にプランを考えておえば、既に頭の中でリノベーション後のイメージがある程度できているので、イメージしづらくさせる中古物件の現状に振り回されずに冷静に判断しやすくなります。
ある程度イメージできていれば、全面を解体して行うスケルトンリノベーションを行わなくても、活かせる部分を残したり、イメージに近いテイストの物件を探したりすることが出来るので、リノベーションの予算を抑えることが可能になるというメリットもあります。
物件購入費用とリノベーション費用を一緒にしてローンを組むことも出来るので、物件探しの時点で大まかな全体の予算が分かるという点でも、予算内におさめるうえで役立ちます。
物件が決まってからではなく、リノベーションのプランを前もって考えておく方がメリットがあることは分かりましたが、その流れをスムーズに行うためには、どんなことが必要となるでしょうか?
リノベーションのプランを考えるために、まずはリノベーション会社に依頼するかもしれません。しかし、リノベーションの大まかなイメージが固まっていても、物件探しのために、不動産会社にも依頼し、そのプランを伝えて、リノベーション担当者に内覧の同行をお願いする、というようにリノベーション会社と不動産会社にそれぞれ依頼して打ち合わせをすると、スムーズどころか、手間や時間がかかりますし、伝達ミスなども起きてしまうかもしれません。
せっかく前もってリノベーションプランを考えておくのであれば、リノベーションも中古物件探しも行ってくれるところ、しかもひとつの窓口でマイホームに関わることを最初から最後までワンストップで行ってくれる会社に依頼するようにしましょう。
まだ決まっていない家をどうリノベーションするのかを考えるのは難しく現実的ではないと思うかもしれません。リノベーションのプランをまず決めておくといっても、詳細を含め、完璧にプランする必要はありません。
中古物件のどこを変えたいかというリフォーム部分を考えるのではなく、新築か中古かどうかに関わらずどんな家に住みたいかを考えてみましょう。注文住宅を造るつもりで、まずはどんな間取りで、何部屋、どんな部屋が必要か、どんなテイストにしたいかを大まかに決めておくのです。漠然としているのであれば、好きなテイストの部屋の写真を集めたり、新築、中古問わず、使いやすそうな間取りの家を探してみたり、今の暮らしで困っていることや、新しい暮らしで実現したいことを箇条書きで書き出しておくことも役立ちます。
そのことを、ワンストップで対応してくれるリノベーション会社の担当者に伝えておけば、中古物件の内覧に同行してもらい、リノベーションに向いている物件かどうかをプロの目線で判断してくれます。また、大まかな間取りの図面を作っておけば、それをもって内覧に行くことも出来るので、イメージしやすくなります。その場で、より具体的にリノベーションの提案をしてもらうこともでき、スムーズに物件探しやリノベーションの打ち合わせが進みます。
中古物件を購入してリノベーションをしてマイホームにするのであれば、物件探しから行うのではなく、リノベーションのことをまず考えて行動しましょう。不動産会社に依頼することも出来ますが、物件探しからリノベーション工事まで、ワンストップで行える会社に依頼し、まず、どんな家に住みたいかを考えて、大まかな間取りやテイストを決めておくなら、物件探しがスムーズに行えます。予算内におさめることや伝達ミスを防ぐ点でも効果的な流れです。
マイホームをもつための一歩は、どんな家に住みたいかを考えてリノベーション会社に相談するところからはじめましょう。