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人気のハイドアをリノベーションで使うメリット&デメリットとは?

投稿日:2023年1月23日

リノベーションでは、部屋の間取りや仕様を決める機会が多いですが、そのひとつにドアの種類を決める必要があるかもしれません。ドアのサイズという点で、最近は2m以上の天井までの高さがある『ハイドア』が人気です。ハイドアにしたリノベーション経験者の口コミや施工写真を見て、リノベーションでハイドアを採用する方も増えていますが、中には思った感じにならず後悔したという経験者もいます。

ハイドアにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?リノベーションで取り入れる際の注意点やポイントも含めて、ご紹介したいと思います。

1.ハイドアのメリット&デメリット

一般的な高さではないハイドアだからこそ、メリットがある一方でデメリットもあります。後悔のないリノベーションにするために、メリットとデメリットのどちらも知っておきましょう。メリットをさらに活かす方法や、デメリットを解消する方法もご紹介します。

■ハイドアを使うメリットとは?

・開けた時に開放感が出る・・・天井までの高さがあることから、ドアを開けると天井部分の下がり壁がなく、スッキリとした開放的な空間になります。ハイドアを採用する際には、出来るだけ枠を無くしたり、目立たないものにしたり、隣接した部屋の床や壁は同じ材料で繋げることで、さらに開放的な印象にすることが出来ます。

・まるで壁のようにスッキリ・・・天井まで区切りがないので、まるで壁のような雰囲気でドアが目立たないというメリットがあります。壁のような雰囲気にするためには、ガラスやデザインのないシンプルなパネルタイプのドアや、壁材と同じ壁紙を使ったり、同じ色にしたりすることで、さらに存在感がなく、スッキリとするので空間を広く見せる効果があります。ドアノブを無くしたり、目立たないデザインにしたりすることも効果的です。

・モダンでオシャレ・・・モダンな部屋にするためには、シンプルな空間にしてシャープなラインを際立たせることが効果的です。その点でハイドアは、ドア上部の枠が目立たずシンプルで、天井までのシャープな縦ラインだけになるので、モダンな印象を与えることが出来てオシャレな空間になります。和室でもハイドアの木ドアや障子を採用すると、モダン和風にすることが可能です。

また、壁のように目立たないようにすることも出来ますが、黒やグレー、赤など色のあるパネルハイドアにすることで、アクセントウォールのようなドアになってデザイン性の高いモダンな空間を作ることも可能です。

■ハイドアのデメリットとは?

・コストが高い・・・一般的なドアの価格よりもコストが高くなります。造作で作る場合でも、高さがあるため材料費がかかるので高くなります。また、造作の場合は、高さがある分、木が反って建付けが悪くならないようにすることや、重くなりすぎないように材料選びや工夫が必要で高くなる場合もあります。そのため、全ての部屋のドアに採用するのではなく、開放的に見せたい部屋や、メインとなる部屋のドアだけハイドアにするという方は少なくありません。

・圧迫感を感じる・・・ドアを開けている時は開放的になる一方で、閉めている時は天井までの高さが圧迫感を生み出す場合もあります。特に、トイレなどの比較的狭い空間では圧迫感を感じやすくなります。ドアを使う場所を考えることに加え、ドアの色や素材を考えたり、幅を出来るだけスリムにしたりして、圧迫感のないデザインにしましょう。

2.リノベーションでハイドアを採用する際のポイント

実際にリノベーションで、ハイドアを採用する際にはメリットを最大限にいかすために、どのような点に注意を払うと良いのでしょうか?ポイントをご紹介したいと思います。

■室内の全てのドアの高さを確認する!

ハイドアを採用する方の中には、予算の関係やデザイン上、全てのドアではなくメインとなるドアや開放感を求める部分のドアだけにハイドアを採用する方は少なくありません。しかし、その際には周りのドアとのバランスを確認することを忘れないようにしましょう。高さの違うドアが同じ空間にあることでちぐはぐになり、ひとつのドアだけではスッキリとモダンなハイドアでも、空間全体で見ると存在感が引き立ってしまう可能性があります。

しかし、広い部屋であれば、同じ壁面のドアだけでも揃えることで、見栄えに問題ないかもしれません。一方で部屋が狭いことで、他の面のドアも視界に入ってしまい高さが違うことでバランスが悪くなる場合もあります。部屋の広さやカタチによって高さの違うドアの見え方が変わるので注意が必要です。

さらに、予算は問題なく、全部のドアをハイドアにすることを決めている場合でも、部屋によってはエアコンを設置したり、梁があったりして、引き戸の場合は特に、構造や間取り的にハイドアが設置できない場合もあります。平面図だけではなく、立面やパースなど立体的に、ハイドアが採用できる場所か、見栄えに問題ないか、確認することを意識しましょう。

■見た目だけではない便利なハイドアの使い方

ハイドアはデザイン性の良さや開放感が得られることなど見た目重視での採用が多いですが、機能の面を考えて採用することもおススメです。

例えば、クロゼットのドアをハイドアにすることで、枕棚の上の天井付近に物が置きやすく、出し入れしやすくなります。押入れの場合も、天袋を設けずハイドアにすることで使いやすく、モダンな和室に似合います。また、隣接する部屋の窓が高窓の場合は、ハイドアにして開放することで、下がり壁のある一般的な高さのドアを開放した時よりも、高い位置の窓からの採光や通風が期待でき、空間を明るくしたり風通しよくしたり出来るかもしれません。

さらに、普段はドアが要らないところでも、来客時などに隠せるようにしたいという廊下や玄関ホール、パントリー、シューズクロークなどの空間に引き戸のハイドアを使うこともおススメです。普段はドアを開けておけば、廊下やひとつの空間として違和感なく使え、来客時だけドアを閉めて間仕切りにすることが出来るからです。間取りを大きく変えることなく、ハイドアだけで導線を良くすることが出来る場合もあります。ハイドアの価格が高くても、間取りを大きく変えたり、ドアが沢山必要になったりするよりも、価格を抑えることが出来るかもしれません。

ハイドアの機能的なメリットが家の問題点を解決する場合もあるので、オシャレで開放的な家にするドアというだけではなく、リノベーションで便利で住みやすい家にするうえで活用できないかを考えてみましょう。

3. まとめ

ハイドアは、隣接する部屋どうしを開放的に繋げ、壁のように空間をスッキリ見せたり、モダンに見せたりすることが出来て、オシャレな空間にするうえでリノベーションでも人気です。また、ハイドアを採用することで、機能的で便利な家にリノベーションすることも出来るかもしれません。しかし、コストが高いことや、デザインや間取り次第で圧迫感を与えてしまうというデメリットもあるので注意が必要です。ハイドアのメリットを最大限に活かせるように、室内の全てのドアとのバランスを確認することを意識しましょう。

人気に左右されずハイドアのメリットとデメリットを把握したうえで、メリットを活かしつつ暮らしに取り入れるなら、後悔のないリノベーションに繋げられます!

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