中古マンションを購入して、自分好みにリノベーションして暮らす方が増えています。2019年度の首都圏中古マンションの成約状況を見ても、2年連続で前年度を上回って過去最高を記録しています。(公益財団法人 東日本不動産流通機構調べ 2019年度)
また住宅ローン金利も低く安定しており、住宅購入を検討するときには「マンションか一戸建て」「新築か中古」と悩まれることでしょう。そうした中で、なぜ中古マンション成約件数が伸びており、マンションリノベーションが人気なのか解説します。
首都圏の新築マンションの平均価格は5,517万円。((株)リクルート住まいカンパニー調べ)一方で、中古マンションの平均価格は3,701万円((株)東京カンテイ調べ)と、価格の差は約2,000万円あります。
現在、すべての建物において建築費用は上昇しており、その原因の1つに慢性的な建築業界の人材不足があります。そしてそれに加え、オリンピックに向けた建築資材の需要増による高騰も建築費用上昇の原因になっており、近年の新築マンション価格が高い理由となっています。
一方で、中古マンションは価格が比較的安定していて住宅ローン金利も低くいので、若い世代にもマンションを購入しやすくなっています。さらに金融機関では、住宅ローンとリノベーションの費用を一体化した金融商品も販売されています。
このように、近年は中古マンションが手に入りやすくなっており、安く購入してマンションをリノベーションして暮らす方が、若い世代や中高年の方にも増えているのです。
自分の生活スタイルや、生活状況に合わせた空間づくりや間取りの変更ができる。これは、マンションリノベーションが増えている大きな理由の1つです。
マンション購入時は決まった間取りやデザインに、住人側が合わせて住むことになります。一戸建ての注文住宅であれば、間取りや部屋のデザインを自由に決めることができますが、マンションではそうはいきません。
しかしマンションリノベーションならば、自分の思い浮かべる理想の間取りやデザインに創り変えることができ、同時に住まいの機能性を向上させる事ができます。
また、マンションで暮らす住人に介護が必要となった場合にも、単に介護用のリフォームではなく生活の質(QOL)を上げるリノベーションも可能です。介護される方の好むスタイルやデザインに合わせる事で、心身の向上を図ることもできるようになります。
アクセスに便利な好立地の土地には、既に多くのマンションや商業施設が建設されており、新築マンションで同等条件の物件を探すことは困難です。たとえ見つかったとしても、マンションの価格は大きな金額となるでしょう。
生活をしていくには住まいもそうですが、周りの環境も非常に大切です。立地の良い中古マンションを購入してマンションリノベーションを行えば、良質な住まいと環境を同時に手に入れることができるので、マンションリノベーションが人気となる訳です。
以上のように、マンションリノベーションが人気の理由は「自分好みのマンションに創り変えることができる」こと。そして、「快適な地域環境でのマンションライフを低価格で手に入れることができる」からです。
マンション購入を検討されている方は、ぜひマンションリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか?